ウェブナラティブライティングを始めてみませんか?

ウェブナラティブライティングのチラシ

目次

  1. ウェブナラティブライティングとは
  2. 何を書くのか
  3. 経験したことは武器になる
  4. 書くまでの流れ
  1. 書き進めるための助け
  1. (私論)物語の面白さを表す5大要素

レーダー図を使って拙著を自己評価

  1. 準備するものは8ギガ以上の容量のパソコンと書籍
  2. ホームページを作るアプリケーション
  3. 掲載したい情報を書き出し、整理する
  4. 書籍を見様見真似に
  5. 少しずつ書き進める
  6. タグ付け作業
  7. cssで書式管理
  8. 読者の声を聞く
  9. ネットワークサーバーを見付ける
  10. アドレスを決める
  11. データ転送
  12. 表示を確認
  13. 閲覧記録ツールの設定
  14. 動画ファイル簡単作成アプリケーションの紹介
  15. 縦書き表示の仕方
  16. 書き手の心構え
  1. サイトの生命線にバイタルサインをトップページに
  2. おすすめの本紹介
  3. ウェブラナティブライティングの現状
  4. 最後に

1.ウェブナラティブライティングとは

「ウェブ上に自分の世界を作り出し、自分の作品を発表する活動」です。

2.何を書くのか

自分の心が動かされた出来事を書きます。

3.経験したことは武器になる

心が動かされた出来事に自分の経験を重ね合わせると力強い文章になります。

4.書くまでの流れ

「取材」は次のような活動です。

  1. 自分の経験を振り返り、書きたいことを見つける
  2. 本やネットで調べる
  3. 現地に行って見たり、会った人から聞き出す

「構成」は次のようなことに気を付けて書きます。

涙が出てきた。止められない。またメッセージが入った。
(今は、帰宅中ですか。)
義理の妹の妙子からだった。

阿蘇アキト「神様ロード」

向こうから和子に似た女性がやって来た。相手はマスクをしているので本人なのかは判別し兼ねた。ただ擦れ違うとき、じっと見られているなと感じた。呼び止めようかと迷ったが三男の送りが優先だと気持ちを切り替えた。三男を送り届けるとすぐに引き返した。まだそんなに先に行っていないはずだ。商店街に着くともと来た道を引き返した。しばらく歩くとコンビニの前で先ほどの女性が買い物を済ませて出てくるのが見えた。駅に向かって歩いて行くと見え、哲史も後を付けた。二人の距離はみるみる狭まった。あと少しで並ぶほどに近付いたが話し掛けて良いものか迷った。まだ相手が和子と決まった訳ではないのだ。そう思うと追い付く気にもならず、一定の距離を保って歩き続けた。駅のすぐそばの踏み切りまで来た時、遮断機が鳴り始めた。すると前を歩いていた女性が駆け足で踏み切りを渡り切った。哲史もそれに合わせて駆け込めば渡り切れたが、電車の通過待ちで距離を開けてみても良いのではと思い、手前で立ち止まった。やがて遮断機が下り、目の前を電車が通過した。ようやく遮断機が開き、前を見ると女性の姿は消えていた。

阿蘇アキト「夕占」

サケを飼育し放流まで夢中になって取り組み、充実した時間を過ごすことができた。また、原への恋慕の思いもサケの飼育を通して叶えたいと下心を抱いていたが、原が生き物に疎いことが人づてに分かり、急に気持ちが覚めてしまった。思いを募らせた時には気持ちが落ち着かず、それでいて四十を過ぎて何を思い悩んでいるのかと自責の念が湧いていた。恋煩いとは平常心を乱す厄介事なのかもしれない。期待してしまう自分の浅ましさに自分の弱さを見た。相手を自分の理想に近付け、その幻想に浸っていた身勝手さに自省していた。原は年度の終わりに異動することが決まっていた。職場で顔を会わすことがなくなればやがて忘れていくだろう。
「パパ、もう放流してもいい?」
長男が聞いてきた。
「もういいだろう。よし、じゃあ、始めるよ。」
崇史はビニール袋の封を切り、一気に中身を川に流した。中から水と一緒に小さな群れが川の流れに飛び出した。一匹一匹が力強く尾っぽを振って泳ぎ出した。
「サケさん、元気でね。」
「大きくなって戻って来てね!」
息子たちの呼び掛けが可愛かった。近くの葦の原っぱを猛禽類のチュウヒが翼をⅤの字にしてゆっくり滑空していた。(完)

阿蘇アキト「カムバックサーモンをもう一度」

上記の点に気を付け、構想を書き表すと書き進めやすくなります。書いている途中で変わりましたが、拙著の構想はこちらです。「エンダークロックの構想」のダウンロード

構成の順に粗削りでも良いので物語を書き進めます。

冒頭から読み進め、まず「てにをは」のチェックをし、次に冗長的になっている文章は要点でまとめられないか手直ししていきます。

HTMLの基本的なルールにしたがってタグ付けをしていきます。詳しいルールは書籍等で確認してください。

<p>モニターを凝視しているのかと、相手の顔が見える位置に立つと、目を深く閉じ頭をわずかに傾げた顔が見えた。すやすや寝息も漏れてきた。<p>

阿蘇アキト「デジタル貨幣誕生前夜」

5.書き進めるための助け

執筆は孤独な作業です。書き悩んで気落ちすることもたくさんあります。そんな苦境を打開するかもしれないテクニックを紹介します。

会話を使った書き出しが効果的です。

オッケー!マイニングに成功したよ。
中央演算装置をグラフィック処理を専用にしたものに入れ替えると永野が思ったとおりパソコンの計算速度が高まった。

阿蘇アキト「デジタル貨幣誕生前夜」

順序立てて書き進めている時には、避けて通れない登場人物同士のやりとりがあります。必要だけど話の本質に迫るものではない時にはエピソードを1つ入れて場面を締めくくります。

席に着くと車内であれだけ騒いでいたのに店内ではそれぞれがゲーム機で遊び始めた。おかげで静かになったが、店内でどう静めようか言い方を考えていただけに拍子抜けだった。注文したソーキ蕎麦が出て来るまで隣りの席の哲哉さんと話をした。
「ゲームをしている時は静かでしょ。」
哲哉さんがにやりと笑った。

阿蘇アキト「デジタル貨幣誕生前夜」

五感が記憶を呼び起こす心理作用を利用して過去の出来事を書き進めるテクニックです。

崇史は電車に乗り込み、動き出す窓の外を見ているとさらに衝撃が走った。線路脇のバー「セラビ」の店の中から明かりが灯っていた。この店は一年前にマスターが亡くなり閉店したはずだった。高齢になってもカウンターに立ち続け、通の間では伝説になっていた。丁寧な物腰で客の話をよく聞いてくれた。崇史が最後に訪れたのは二年前の冬だった。以前から、高齢のため店を閉める噂が絶えなかったが、店で長年飼っていたフナがいなくなった時には、いよいよだと覚悟した客がたくさんいた。崇史が店を訪ねたのはそんな時期だった。職場の同僚と近くで飲み、その後、もう一軒、ディープなお店があるが行きませんかと崇史から誘った。同僚も終電まで十分時間があるからぜひとも行こうという話になり、男女五人で来店した。

阿蘇アキト「カムバックサーモンをもう一度」

「意識の流れ」とは20世記の英米文学で登場したテクニックです。作者の語りの途中に登場人物の心情が独白として入ります。

警察署の敷地を出る時、出口辺りに人影が見えた。雨の中、傘も差さずに立っていた。車両とすれ違う際、その人影が深々とお辞儀をするのが見えた。刑事さんだ、わざわざ雨の中、見送りに来てくれたんだ。学は刑事さんがしてくれた行為にただただ感謝するだけだった。また、涙がこみ上げてきた。車は三軒茶屋から首都高に入った。辺りはすっかり夜になっていて、雨が降り続けていた。霊柩車の車内は冷たい空気が流れていた。棺は車内の中央に占め、その脇に学が座る座席が配置されていた。前に引田と運転手が並んで座っており、皆、無言で前を向いていた。学は涙こそ止んだがただただ疲れていた。静かに車窓から外の景色を眺めていると気持ちが落ち着いた。あっ、東京タワーだ、こんなに近くを通るんだ、学はライトアップされ、真っ赤に照らし出された巨大な電波塔をじっと見詰めていた。雨に濡れた窓越しに見た東京タワーは赤く、輪郭がぼやけていた。

阿蘇アキト「神様ロード」

物語の中で話題に上がったことや出来事を再び登場させ、物語を展開させていくテクニックです。布石を打って回収忘れすることも書いていると起こります。そうならないように推敲する時にしっかりチェックして起きたいポイントになります。下記の例示では「フナ」が布石です。

6.(私論)物語の面白さを表す5大要素

私は物語の面白さは次の5点だと思っています。

以上の5大要素を拙著の作品で分析してみました。「レーダー図を使って拙著を自己評価」のダウンロード

7.準備するものは8ギガ以上の容量のパソコンと書籍

2021年3月21日に私はホームページを作ろうと家電店でノートパソコンを購入しました。購入前に店員さんにホームページを作ることのできるノートパソコンはどれかを尋ねました。8ギガの容量は必要と教えてもらいました。これから購入される方は念のため、店員さんに聞いてみてください。また、ホームページ制作を手助けする本がたくさんあります。私は入門書を2冊買いました。1冊ではなく、2冊にしたのは比較すると片方でよく理解できなかったことがもう片方を読むと分かることがあるからです。さらにHTMLの逆引き辞典を購入しました。

8.ホームページを作るアプリケーション

私はジャストシステムの「ホームページビルダー22クラシック」を購入しました。これ以外にも月額のものや各種製品があるようです。これも書籍を見ながら検討してみてください。

9.掲載したい情報を書き出し、整理する

私はホームページを作り、自分の作品を発表したいと思いました。右に私の計画を掲載します。参考までに見てください。「ホームページコンテンツ計画」のダウンロード

10.書籍を見様見真似に

私はホームページビルダーのテンプレートを使わずに、本を見ながらトップページのヘッダー、ボディ、フッターを作りました。

11.少しずつ書き進める

物語は一朝一夕に仕上がるものではありません。構成を確認しながら書き進めていきます。

12.タグ付け作業

作品をホームページで発表するための大切な作業です。1段落が紙面と比べてとても長くなり、不安になることもありますが、地道に続ける作業です。

13.cssで書式管理

cssとはHTMLの文字のサイズやフォント、文字の方向、段組みを指定できるデータです。HTML内に書き込むこともできますが、別に作っておくと一部修正が必要になった場合、cssだけ直せば良いので便利です。

14.読者の声を聞く

私はネット上に作品を発信しています。ただ、一方通行の発信は疑問に思います。読んでくださる方の声が受信できるように「お問い合わせ」を設置しました。googleのフォームで入力できるようにしました。

15.ネットワークサーバーを見付ける

ホームページはサーバーにデータを移動させて動かすものです。サーバーを自宅に置くこともできますが、電気代がかかります。そこでレンタルサーバーのサービスをおすすめします。レンタルサーバーも有料、無料各種あります。有料のものは月々、費用が発生しますので、自分の懐事情を考えてよく選んでください。私は、「ホームページ・ビルダー サービス ぴったり10GB」を利用しています。月額1550円(2021年3月時点)です。

16.アドレスを決める

レンタルサーバーと契約すると自分のホームページのアドレスを決めることになります。覚えてもらえるようにホームページ名を入れると良いと思います。

17.データ転送

作ったページのデータをサーバーに送ります。

18.表示を確認

ページを作っている時にプレビューでイメージを確認できますが、サーバーに送った後に、実際の表示を確認しておきましょう。

19.閲覧記録ツールの設定

アクセスカウンターを設置しているサイトもあります。私は、google seach console というgoogleのサービスを利用しています。ウェブで検索したときに表示された回数やクリック数が1日ごとに知ることができます。

20.動画ファイル簡単作成アプリケーションの紹介

私は太陽と地球と月の動き、そして星座の位置関係を動画に表現したかったので自作で動画ファイルを作りました。私は「Adobe After Effects」というアプリケーションを使って作りました。簡単でした。

21.縦書き表示の仕方

作品を縦書きにしたいというこだわりがあったので、調べました。「縦書きホームページ」というサイトで調べれば見つかると思います。縦書きにしたい人は試してみてください。

22.書き手の心構え

ウェブで作品発表を続けている私の心構えを下記に紹介します。

そもそも私の作風が日常そのものになっています。平凡にも見えますが、人々が懸命に生きている世界の機微を今後も書き続けていきたいと思います。

作品発表は趣味です。仕事をしながら時間を見付けて作品を執筆しています。退勤する電車の車内や子供の習い事の送迎で空いた時間にスマホを使って執筆しています。ワードに縦書き400字詰めの設定をしてスマホに送り、開いて執筆しています。

書くのを怠ると手が鈍ると書いている人がいますが、書かない期間が2日ほど空いても変わらないと思います。むしろ書かない時に無意識で作品作りが進み、思わぬひらめきが沸いてくることがあります。焦らず、コツコツ書き進めることが大切です。

本はたくさんの想像を広げてくれます。図書館で借りればお金がかかりません。私は通勤時は本を読み、退勤時は執筆しています。読みたい本が見つからない場合、新聞を読んでいると時々、良い本に出会えます。

23.サイトの生命線にバイタルサインをトップページに

サイトの更新を続けたいと思います。ただ、すぐには作品は仕上がりません。また、普段の生活ではサイト更新する時間がとれません。そこで活動を続けていることをアピールするためにサイトのバイタルサインをトップページに設置することを提案します。私はカレンダーを設置し、月更新にしました。余力がある人は、トップページにブログを用意し、こまめに更新してもよいと思います。

24.おすすめの本紹介

作品作りに役に立っている本を下記に紹介します。

素晴らしい作品はたくさんあり、紹介し切れません。右に最近、素晴らしいと思った作品を紹介します。「最近、素晴らしいと思った作品紹介」のダウンロード

25.ウェブナラティブライティングの現状

2021年から活動を開始しましたが、閲覧記録ツールを見ると1日の表示回数が1回あるかないか、クリック回数は自分以外ですと0回です。もっとウェブナラティブライティングをする仲間が増えると現状が変わる気がします。
ウェブナラティブライティングの活動を検討されている方への情報として、文学賞への入賞を目指す場合、ネット公開した作品は応募を禁じられる場合があります。文学賞は雑誌や書籍の販売促進も兼ねています。個人でネットで発表されると商売にはなりません。共存は難しいかもしれません。ネットへの発表は手習いするには十分以上のやりがいはあると思います。誰が見ているか分からないという緊張感もありますし、毎日、期待して見るgoogle seach console は表示回数が1回だけしかなかった時でも嬉しくなります。

26.最後に

今回、私が始めた活動を知ってもらいたくて当ページを作りました。読んでくださった方が一人でも賛同して仲間が増えてくれればと願っています。あと、HTMLは独学で始めたので的確にアドバイスはできておりません。そのため、当サイトでは、本ページを見て始めてみたができなかった場合の責任は負えません。ご了承ください。
当サイトでは、粗削りですが私が活動を始めるまでの流れを掲載しました。本ページを参考にしていただき、加えて本やネットで調べ、頑張れば活動を始められると思います。初期投資は私の場合、パソコンと書籍等で16万円弱でした。最初の投資はけっこうな額ですので、慎重に検討して始めてください。あとは図書館で本を借りたり、身近なことから書き起こしたり節約はできます。活動を始められた方の日々の生活が充実したものになりますように心よりお祈りいたします。それでは、また当サイトでクリック回数を増やしてくださることを願っております!